第佰拾漆回 本当のツミ


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とっとこさん、こんにちは…。
梅雨も終わり、これから続く暑さを考えるだけで
既にぐったりしている狐の使い魔Xよ…。

そういえば今日まで開催していた『黄泉からの慟哭』は楽しめたかしら?
同じ黄泉の国から前の二人とはまた違う黄泉にまつわる幻獣がやってきたみたい…。

一体“ツミビト”とは…どんな罪を犯したのかしら?

という訳でこんな時に役にたつのが
この“まるひのーと”なのよ。

ふふふ…。
一体彼らに何があったのか、
“まるひのーと”から分かったことをお話ししようかしら…。

それは…小さな小さな海辺の村で起こった悲劇から始まる物語。
昔むかし…ある雨の日に、巫女が神職を捨て愛する人と共に駆け落ちをして間も無く、
雨宿りをしていた小さな社で盗賊に襲われて亡くなったらしいの。

その後、雨は嵐に変わりその神社を祀っていた集落の村人が多く犠牲になったみたいね。
そして残された少ない村人達も辛かったのでしょう…巫女のせいで海神様が怒り天罰が下ったと噂して…。
復興した後も水害に弱いその村では代々子から孫へとその話が言い伝えられ、
その村に海神様を鎮める祠が建てられたの。

…それ以来、雨の日に生まれた巫女の家系に繋がる女の子は
嫁入りの年頃になる前に生贄として捧げられるようになったみたい。

ここまで話してみたけれど、人の子の一生とは侭ならないものね。

それから時が経ったある雨の日、巫女の家系に女の子が生まれたの。
そして翌年には男の子が産まれたわ。
それは仲良く育った姉弟だったけれど、言い伝え通り姉は海神様に捧げられることが決まっていたのね。
弟は何度も姉に逃げようと説得したらしいけれど、姉は弟と家族がこの村で今後も暮らせるよう
黙って運命を受け入れようとしたみたい。
ただ、共に過ごせる最後の年の星祭りは姉弟で楽しもうと固く約束したらしいわ…。

でも運命って残酷よね…。

運悪くその年は雨が続き、災いを収めるために
予定より早く儀式が執り行われることになったの。
二人楽しみにしていた星祭りが行われる前に…ね。

そして迫った儀式前夜…弟は過ちを犯してしまう。

姉が隠れ一人泣く姿を見ていたのね…言いなりの両親と村の言い伝えの理不尽さに憤り、
大切な海神様の祠を壊してしまった…。
その事実はすぐに発覚し、祟りを恐れた村の長老は、儀式の執行を弟にかしたの。
それは『崖の上から生贄となった姉を荒波へ突き落とし海神様に捧げる』という非情な役目。

明くる日の、儀式の刻限。
海も大荒れ雨降りしきる悪天候の下で、村中の民が見守る中…全てを受け入れ
穏やかに弟へ微笑む姉を前に迷いに迷った彼は背中を押すことに躊躇いながら
姉までのあと一歩を踏み出した…。

その時、岩場で足を滑らせてしまったの…。
崖から落ちる弟の手を姉は取り…そして二人互いを守るように抱きしめたまま…。

…これ以上はもう止めておきましょう。


本当にツミを犯した者なんて…居たのかしら。
とっとこさんは、どう思う?
いつかこの姉弟が救われる日が来ると良いのにね…。

長くお話しして喉が乾いてきたわ…まだまだ暑い日が続くから、飲み物はこまめにね。
もう少し涼しくなったら、またお会いしましょう…狐の使い魔Xでした…。
またね、とっとこさん。



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